サンプラザ中野くん、中野サンプラザのクロージングセレモニーに登場「サンプラザの名前は私が守る」

無数のアーティストとファンから“聖地”と愛されてきた東京・中野サンプラザが、再開発のため、2日に50年の歴史に幕を閉じた。クロージングセレモニー『50年ありがとう!さよなら中野サンプラザ』には、サンプラザ中野くん(62)がゲストとして登場した。

中野サンプラザは、1973年の開業以来、国内外問わず、数多くのさまざまなジャンルのアーティストのコンサートを開催。アーティストとファンの双方に“聖地”として深く愛されてきたが、開業50年の節目を迎える2023年7月に歴史に幕を閉じた。特徴的なホール大階段など、思い出の詰まった“中野サンプラザ”はこれで見納めとなる。

5月から2ヶ月にわたって開催された音楽イベント『さよなら中野サンプラザ音楽祭』には、奥田民生やサンボマスター×銀杏BOYZといった豪華アーティストが出演。2日に行われた最終公演は、歌手の山下達郎が務めた。

最終公演後は、クロージングセレモニーが行われた。デビューした際、当時のプロデューサーから「中野サンプラザでのワンマンライブはいざという時までとっとけ」と言われた。36年封印されていたが、還暦を迎えた2020年9月に解禁。大きな話題を呼んだ。

マイクを握ったサンプラザ中野くんは「サンプラザ中野くんでございます。本日は式典にお招きいただき、光栄でございます。ありがとうございます」とあいさつ。「この芸名でデビューいたしまして、来年で40年を迎えます。10年ほど先輩の中野サンプラザさんには、いつも優しくしていただき、応援していただき、このエンタメ業界をともに肩を組んで歩んできた、いや駆け抜けてきたような気がしております」としみじみ。「いつも温かく見守っていただき、中野の皆さんも本当にありがとうございました」と感謝した。

「きょうで、中野サンプラザは閉館となりますが、新しいサンプラザが28年に開業する予定と聞いております」と続けると「それまでの間、サンプラザの名前は私が守って参りますので、どうぞサンプラザを忘れることなく、新しい中野を楽しみに待とうではありませんか!」と宣言。最後は「中野サンプラザ、50年の長きにわたり、お疲れ様でした。ありがとうございました」と締めくくっていた。

そのほか、北島三郎、二葉百合子、鳥羽一郎、里見浩太朗、瀬川瑛子、キム・ヨンジャ、山川豊のサイン入りの記念のイスが贈呈された。赤色の大階段で最後のあいさつも実施。中野サンプラザの佐藤章社長が「50年間」と声を出し、従業員全員で「ありがとうございました」とお辞儀して、50年の歴史に別れを告げた。

跡地は、オフィスや住居、ホテル、新しいホールなどが入る施設として生まれ変わる。

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